住宅設備図鑑No.002

シンク

Sink

シンクは、食材や調理器具を洗い、使い終えた食器をすすぐキッチン設備。選ぶときは、ボウルの外寸だけでなく、大きな鍋を洗える内寸や、水切り用品を置いたときの使い方も確認したい。

スクロールできます
費用使い勝手手入れ設置条件
★★★☆☆★★★★★★★★★☆★★★☆☆

※星が多いほど、その場所を計画するときに慎重な検討が必要となる。

シンクとは?

シンクは、水栓から出た水を受け、食材や食器を洗うためのボウル部分と、使った水を流す排水口からなる。ゴミ受けや水切りプレートなどの付属品も、洗い物や片付けのしやすさに関わる。

選ぶ際に見落としやすいのが、シンクの外寸と、実際に中で使える広さの違いである。内寸や深さ、排水口の位置、シンク内の段差によって、大きな鍋を洗うときや水切り用品を使うときの余裕は変わる。

また、素材や表面加工によって、傷や汚れの見え方、使用できる洗剤や掃除道具も異なる。素材名だけで性能を決めつけず、採用する製品の仕様と手入れ方法を確認したい。

POINT
  • シンクの幅だけでなく、鍋や水切りを置いた状態で使える内寸を見る
  • シンクを広げた分、ワークトップの作業面が足りるか確かめる
  • 素材と排水口、ワークトップとの接合部を一緒に確認する

主な種類と違い

ステンレス

多くのキッチンで選べる素材。表面の仕上げや加工、コーティングによって見た目や手入れのしやすさが異なる。

ワークトップもステンレスの場合は、シンクとの継ぎ目が少ない構造を選べることがある。異なる素材の天板と組み合わせる場合は、接合部に汚れがたまりにくい形かを確認したい。

人工大理石・人造大理石

白やベージュなど、色の選択肢がある製品もあり、ワークトップと色をそろえやすい。シンクと天板を同系色にしたい場合は候補になる。

ただし、名称が同じでも素材や表面加工、使える洗剤は製品ごとに異なる。熱い鍋を置けるか、汚れや傷がついたときにどう手入れするかは、素材名だけで判断せず、採用する製品の説明を確認する。

クォーツ系

クォーツ系シンクには、石英に樹脂を組み合わせた複合素材がある。石のような質感や色を選べる製品もあり、傷や衝撃、汚れへの強さを特徴としている。

ただし、素材の配合や性能、選べる色は製品によって異なる。素材名だけで判断せず、手入れ方法やワークトップとの組み合わせも確認したい。

シンクの大きさは「洗う物」で考える

シンクの幅が広いほど何でも洗いやすいとは限らない。内寸が小さければ大きな鍋を傾けて洗うことになり、深さが合わなければ、洗い物中に腕や腰へ負担がかかる場合もある。

普段使う鍋、フライパン、まな板を基準に、底へ置いたときの余裕を確認する。幅だけでなく、奥行きや深さ、蛇口の位置も合わせて見る。シンク内に水切りかごや洗剤ラックを置く場合は、それらを使った状態で洗い物をする場所が残るかも確かめたい。

選ぶときに役立つ三つの視点

大きな鍋を洗う動作で内寸を見る

カタログの幅や外寸だけでは、鍋を洗うときの余裕は分かりにくい。鍋の取っ手を含めてシンク内で向きを変えられるか、蛇口やシンクの縁に当たらないかを見る。

ショールームでは、深さも含めて確認し、底に置いた鍋へ水が当たる位置や、洗うときの姿勢を確かめたい。

シンクと作業面の配分を見る

シンクを広くすると、ワークトップの作業面が小さくなる場合がある。シンクとコンロの間に、食材を切る場所や盛り付ける場所がどれだけ残るかを確認する。

シンク上に水切りプレートやまな板を渡して作業面を増やす方法もあるが、使わないときの置き場所や、洗い物との同時使用まで考えておく。シンクが広いことと、キッチン全体が使いやすいことは同じではない。

排水口と接合部を手入れの動作で見る

排水口の位置や形、ゴミかごの取り外し方、シンクとワークトップの接合部は、毎日の掃除に関わる。段差や継ぎ目がどこにあるか、スポンジで届きにくい箇所がないかを実物で確認する。

購入前の確認と注意点

水栓とシンクを組み合わせて、水はねの範囲を見る

シンク単体の展示では分かりにくいが、実際に水を出すと、野菜を洗う水がシンクの外や立ち上がりまで飛ぶ場合がある。

採用するシンクと水栓を組み合わせた展示で水の当たり方を確認し、難しければ、シンクの深さや水栓の吐水位置を担当者に確認する。

多段シンクのプレートを、実際に使う場面で考える

段違いのプレートで水切りや調理ができるシンクでも、使う段が限られ、プレートが重くて出し入れしにくいと、機能を持て余すことがある。

展示でプレートを動かし、使いたい作業を再現する。プレートが別売りか、段ごとに必要かも仕様書で確認したい。

シンク下に置く物は、高さごとの有効寸法で確認する

シンク下にゴミ箱を置く計画でも、床面の寸法だけでは判断できない。上部はシンクの底や給排水管が出て、ゴミ箱が途中でつかえることがある。

置きたい物の高さと幅を伝え、床面だけでなく、上部の配管を避けた有効寸法も確認する。



ひつヤギ君

シンクって、広くて掃除しやすければ十分かな?

じギィ博士

広さだけでは決めきれんぞ。大きな鍋を洗えるか、シンクとコンロの間に作業面が残るか、排水口まわりを手入れしやすいか。毎日の動作に合わせて確かめるのじゃ。

暮らしをつくる12の図鑑

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家づくりの知識を、ひとつずつ。

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