屋根図鑑No.005

切妻屋根

Pyramidal Roof

二つの屋根面でつくる、基本の三角屋根。
接合部が少なく、雨水の流れが明快な形。


スクロールできます
雨仕舞耐風性価格小屋裏
★★★★★★★☆☆★★★★★★★★★☆

切妻屋根とは?

本を伏せたように、二つの屋根面を頂部で合わせた形の屋根。


屋根面が交わる最も高い部分を「棟」といい、棟を境にして雨水を左右二方向へ流す。


棟の両端には「けらば」と呼ばれる斜めの端部があり、軒先まで伸びる屋根の縁を形づくる。

POINT
  • 二つの屋根面と一本の棟
  • 両端に現れる三角形の「妻壁」
  • 中央が高く、両端が低い小屋裏

メリット・デメリット

メリット
  • 一つの切妻で覆えば、雨水が集まる「谷」がない
  • 屋根材の切り合わせが少なく、工事費を抑えやすい
  • まとまった屋根面に太陽光パネルを配置しやすい
デメリット
  • 妻側の張り出しが短いと、外壁や窓に雨が当たりやすい
  • 小屋裏の両端は低く、使える高さに偏りがある
  • 屋根面の向きによって、南向きに太陽光を載せられない

形状とデザインの違い

切妻屋根は、玄関を設ける面によって【平入り】と【妻入り】に分かれる。屋根の形ではなく、建物への入り方の違い。

平入り

雨樋のある軒先側に玄関を設ける形。
正面に屋根面が見え、軒の水平なラインが外観を印象づける。

妻入り

三角形の妻壁側に玄関を設ける形。
正面に山形の輪郭が現れ、屋根の勾配が外観の印象を左右する。

向いてる住宅・注意したい条件

向いてる住宅
  • 長方形など、一つの屋根で覆いやすい家
  • 棟の下の高さを、小屋裏収納や勾配天井に生かしたい家
  • 三角の輪郭や軒のラインを外観に取り入れたい家
注意したい条件
  • 細長い間取り:方形にこだわると、屋根面ごとの勾配や軒の出を調整する必要がある
  • 妻側に玄関を設ける場合は、入口の雨よけを別に考える
  • 積雪地域では二方向の軒下に玄関・駐車場・隣地がないか確認

メンテナンスと注意点

棟の浮き・ずれを確認

二つの屋根面が合わさる頂部。金属の棟板金や棟瓦など、仕上げに応じて浮き・ずれ・破損を確認。

ケラバの端部を確認

妻側にある、斜めの屋根の端。強風のあとなどに、端部の屋根材や板金のめくれ・外れを確認。

二方向の雨樋を確認

両側の屋根面から雨水を受ける軒先の雨樋。落ち葉の詰まりや変形、雨天時のあふれを確認。

ひつヤギ君

太陽光を載せたいなら、切妻屋根にしておけばいいの?

じギィ博士

屋根の向きも大切じゃ。棟が東西に延びれば屋根面は南北向き、南北に延びれば東西向きになるぞ。

ひつヤギ君

家の南側に、必ず屋根面があるわけじゃないんだね。

じギィ博士

そうじゃ。南側が三角の壁になっている家では、屋根面は東と西を向く。形の名前だけでなく、どちらへ傾いているかを見るんじゃ。

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